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歌物と映像BGMと原稿書きと

 音楽活動とは別に、某専門予備校のあるジャンルの作問やら原稿書きの仕事をやっている。実際はこちらが現状生活の糧としてはメインだったりするのだが、両方の仕事で使う頭の方向性が全く違い、どちらもフルに頭を働かせないとこなせない仕事なので、切り替えが大変である。常にどちらか(または両方)の締切を抱えている状態なので、精神的になかなか休まることがない。
 先日、TVドラマや映像ソフトのプロデューサーや監督をやっている知り合いから、実用映像ソフトのBGM制作の仕事の話を頂き、経験値を上げるためにと引き受けたはいいけど、予備校の方の原稿書きが終わらず、ようやく昨日脱稿。夕べは、普段なかなか落ち着いて連絡が取れない友人と電話して気力を再チャージ、これから頭を180度切り替えてBGM制作モードに突入するところ。

 同じ作曲の仕事でも、普段やっている歌物のコンペのための作業と、今回のような映像関係の請負の仕事では、音楽的なアプローチもそうだけど、仕事の形態や時間の使い方、モチベーションの方向性等、何もかもが全然違う。歌物のコンペの場合は、いつも突然話が来てそこから3日から10日ぐらいで締切の短期決戦。その中で時間をやりくりして、いかにクオリティの高いデモを作ってアピールできるかの勝負であり、採用されなければ一切報酬もないが、採用されれば自分の曲を歌ってもらえて、CDを聴いてもらえて、という喜びが待っている。作品が採用されるまでは、コンペに作品を出せなくても、チャンスを1つ捨てるだけで、他者への責任はない。一方、映像関係の仕事は、半月から1ヶ月といった中期的なスケジュールをかたまりで確保する必要があり、仕事量も多く、その代わりコンペではないので少ないなりに(現実問題、笑っちゃうほど音楽への予算は少ない場合が多い)決められた報酬はもらえる(一般に「買い取り」である)。仕事の内容は、基本は映像作品のための部品を提供する裏方(映画音楽というような大きな仕事の場合はまた別だろうけど)。引き受けた以上、当然、締切をきっちり守り、仕上がるまでは相手方の要望に合わせ対応する責任がある。
 歌物の作品作りを活動のメインと考えるなら、映像関係の仕事を受けるということは、その仕事をやっている間のコンペを事実上全部あきらめないといけないという辛さがある。最終的に音楽だけで生計を立てることを考えると、歌物メインでやるためにはご指名で仕事がもらえるぐらいに実績を積まない限り難しいが、一旦映像方面の仕事をメインにしてから歌物の方のチャンスを伺うと言っても、そもそもコンペに参加すること自体難しい状況になるのは目に見えている。音楽以外の仕事との配分も含め、今後どういう方向に足を踏み出すのか、もしかしたら今大きな分岐点に差しかかっているのかもしれない。歌物メインでやりたい気持ちは強いのだけど。
 ともあれ、とりあえず今回はまず経験。しばらくは色々もがいてみましょ。

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