« 道の駅・開聞岳・イッシー | トップページ | 帰省顛末記 »

行政区分名と地名

 今回鹿児島を訪れて、あらためて、平成の大合併によって「地名」というものがなんとも無残に踏みにじられたのだなあということを感じた。ドライブで通った喜入は、今は鹿児島市の一部だが、2004年までは揖宿郡喜入町だった。開聞町や山川町は指宿市に編入されたらしい。母親の故郷の日置郡市来町は、いまや「いちき串木野市」の一部である。平成の大合併以後の市町村名を言われても、実際にどの範囲を表すのかさっぱりわからない。市町村という行政区分は、もはや「地名」としての用をなしていないのである。このことはもう少し真面目に考えた方がいいと思う。行政区分とは切り離した「地名」という概念を、もうすこしクローズアップするような仕掛けを考えるべきではないか。行政サービスのリストラのために、行政区分を切り替えるのはいい。でも「地名」には歴史の重みがある。行政区分の便宜的な名前なら、ひらがなやカタカナでも、「西東京市」等という全くナンセンスな名前でも構わない。でも、それをその地を表す言葉として認める気にはならない。たとえ、自分の出身地の行政区分の名前は変わっても、出身地名は変わらない、そういう発想での地名の復権というものを、真剣に考える自治体は現れないものだろうか。

|

« 道の駅・開聞岳・イッシー | トップページ | 帰省顛末記 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/133198/11805254

この記事へのトラックバック一覧です: 行政区分名と地名:

« 道の駅・開聞岳・イッシー | トップページ | 帰省顛末記 »