« 賢者のお買い物 | トップページ | 職業病 »

チーム新庄

 いまさらこれに私がコメントすることもないんだけど、日本シリーズ第5戦はついついみてしまい、悔しいけどちょっとぐっときてしまった。新庄うんぬんというよりも、フレッシュなチームの勢いってのが、あの1998年のYBの時のイメージと重なって、「全てがプラスに働いて、圧倒的な力を発揮する奇跡の時間ってのはあるんだな」っていう感動。
 春先には、WBCで王さんという人物のすごさをあらためて認識して、その後入院とかもあったので、自分としては、プレーオフの時は心情的にホークスがんばれというのはあったのだが、この札幌の盛り上がりを見ると、今年はしょうがなかったのかな、と思う。ましてや、失速寸前でぎりぎり阪神から逃げ切った、実は非常に真面目一徹な落合中日には、ちと荷が重すぎただろう。

 さて、正直今年はプロ野球はほとんど見てなかったし、そもそも日ハムの試合なんてTVではやってないので、パ・リーグ通からすれば何をいまさらと言われそうだが、今回一番印象に残ったのが、日ハムの外野の守備陣。表題の「チーム新庄」は、日ハム全体のことではなくて、森本、新庄、稲葉というあの外野トリオのことである。相手のバッターとの駆け引きで3人の守備位置を動かすということは、当然どこのチームでもやっていることだろうが、それは通常「監督采配」という範疇で行われることで、よほど野球に詳しい人でない限りそんなには注目されるポイントではない。それを、あのグローブを頭に乗せてひざを立てて行う外野陣恒例の作戦会議や、スター選手である新庄が場面毎に直接森本や稲葉に指示を出して陣形を動かすところを客に見せるというパフォーマンスにより、打者vs外野包囲網という対決構図を観客に見える形で提示して、観戦の楽しみ方の幅を広げたというのは、非常に大きな功績だと思う。もちろん、今までも、イチローのレーザービームのように、個の力としての外野の守備力で客を魅了するプレーヤーはいたが、外野守備陣を1つのチームと捉えてフォーメーションを含めたクレバーな守備を観客にアピールしたというのが画期的なのである。サッカーでトルシエ時代に「フラット3」という言葉によって、守備のフォーメーションというものがサッカー観戦のポイントの1つとして定着したのと、ちょっとイメージは似ている。そして、球が飛んでこない時も外野陣はちゃんと仕事をしているんだということが客にも理解されることにより、本人たちも気を抜いたプレーはできないし、たとえ守備時間が長くてもゲームに対する集中力が維持でき、それがまた観客に伝わり、球場の雰囲気も低下させないという相乗効果を生むのである。

 祭りが終わって(まだアジアシリーズは残っているが)、これからの問題は「新庄劇場後の日ハムがどうなるか」でしょうな。日本一決定後、最初に胴上げされたのが新庄というのが、日ハムファンにとっては来期以降のことを考えると逆に大きな不安要素なのではないかと思う。(私はYBファンなので関係ないが。)

|

« 賢者のお買い物 | トップページ | 職業病 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/133198/12445202

この記事へのトラックバック一覧です: チーム新庄:

» 4連勝で北海道日本ハムファイターズが日本一に [田中幸雄]
日本ハムを率いて4年目、トレイ・ヒルマン監督が、北海道に初めて日本一球団を誕生させた。ナゴヤドームでの初戦こそ落としたが、その後は4連勝。勝利監督インタビューでは、代名詞となったシンジラレナ〜イを叫んで喝采を浴びた。外国人監督のシリーズ制覇は、昨年のロッテ・バレンタイン監督に次いで2年連続2人目となった。... [続きを読む]

受信: 2006.11.08 11:23

« 賢者のお買い物 | トップページ | 職業病 »