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カフェ・カンタンテ/ロルカのクリスマス

061213 友人のピアニストの濱口女史が出演されるということで、二期会スペイン音楽研究会のコンサート「カフェ・カンタンテ/ロルカのクリスマス」に行ってきました。千駄ケ谷の津田ホール。正直、行く前はそんなに多くは期待していなかったのです。(ゴメンナサイ!) おそらくもっとすごく堅苦しい感じであったり、もっと内部向けの感じであったりということを想定してしまっていたのですが、さにあらず、非常に楽しめる内容のコンサートでした。さすがはラテンの血(って、出演者は日本人ですけど)。素晴らしい歌に心からの拍手を贈る場面も幾度となくありました。

 19時からのコンサートで、多少余裕を持って家を出たつもりだったのですが、総武線各停で千駄ケ谷に出るのにかかる時間というのを少々読み誤っており、乗換案内でみた到着予定時刻が開演10分前。さらに、ぼーっとして車内放送を聞き誤って、1駅前で降りてしまう大ボケをかまし、改札を出て地図を探して津田ホールがないことでようやくそこが信濃町であることに気付き、呆然。(このミスが、実は非常に重大な意味を持っていたことに気付いたのは、帰宅後でした。) その地図のエリア内に千駄ケ谷駅もあることを確認して、思わず取った行動が、「千駄ケ谷までダッシュ!」(爆)。なんとか、2分遅れぐらいで会場に駆け込み、出演者が1曲目を歌いながら客席を通ってステージに向かっている途中でホール入り。

 第1部は「フェデリコ・ガルシア・ロルカ採譜による13のスペイン古謡」。古謡ということなので、歌詞の内容がわかればもう少し楽しめるのにと思いながら聴いていたのですが、実は、受付で渡されたプログラムといっしょに、全ての歌詞の対訳のついた冊子が配られていたことに、帰宅してから気付きました。ホールに駆け込んだ時には既に客電が落ちていたので、プログラムと一緒にそのままカバンに放り込んでしまっていたのです。もちろん、暗い中では対訳を読むことはできなかったと思いますが、少し早く着いて事前に目を通しておけばもっと楽しめたのにと思うと、なんとももったいないことをしてしまいました。それでも、実力のある歌手のみなさんそれぞれの魅力や、クラシック畑のコンサートではなかなか聴くことのできないような音使いの伴奏など、聴き処はいっぱいありました。

 途中の休憩時間も、ロビーで、本場の人たち(?)のギターと歌による演奏が行われており、雰囲気を盛り上げていました。

 第2部は「サルスエラ」。サルスエラとは、スペイン独自のオペラのことだそうで、その中から代表的な曲を集めたプログラム。一部スペイン舞踊団の踊りも交えながら、歌い手たちがオペラのシーンさながらに演じる名曲の数々は、どれも素晴らしいものでした。途中、1曲だけギターの弾き語りで歌ったスペインのちょいワルおやじのど迫力の歌声も大きな喝采を浴びていましたが、私はその直後に濱口さんの伴奏で歌ったソプラノ歌手のかたにノックアウトされてしまいました。いわゆる一目惚れ(一耳惚れ?)というやつでしょうか。最後列で聴いていたので、表情までは見えなかったのですが、ステージ上の立振舞いからして、オペラのヒロイン、それもコケティッシュなキャラクターのヒロインとしてのオーラを放っていて、歌も表情豊かで、盛り上がる所の圧倒的な迫力もうまさもあり、はっきりいって完璧でした。普段はなんだかんだと分析的に聴いてしまうところのある自分も、歌詞もわからないのに歌の世界に完全に引き込まれました。後でパンフレットを確認したら、まさにヒロインが自分の魅力をアピールするような内容の歌だったようで、まんまとしてやられました。歌い手は鵜木絵里さん。帰ってからネットで調べてみたら、ミュージカル等も含め、幅広く活躍されている方みたいです。今後、要チェック。

 くやしいけど、やっぱり肉声の芸術はすばらしいですね。

(写真は、津田ホール入り口にあったツリー)

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