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サマータイム

 前からずっと引っ掛かっていて、これやったら二千円札発行を超える愚挙だと思っていたのが、サマータイム導入の話。これに関して、小泉前首相が非常にまともなことを言っている。この人の発言にもろ手を挙げて賛成するのは初めてかもしれない。今ネットで見かけた毎日新聞の記事。

「『感心しない。時計(の設定を)変えるのが面倒くさい。国が強制的に夏になったら時間を早くするより、(希望する企業が)勝手にやってもらったらいい』と異論を唱えた。」

 本当に「面倒くさい」「勝手に」というあたりを、一字一句このまま言ったかどうかは知らないが、内容ではなく言葉のトーンだけで読む人には間違った印象を与えるような書き方の記事ではある。でも、内容をよく考えればまさにその通りだし、そういうことも考えずに「サマータイム導入で温暖化対策になってハッピー」とか言ってる連中は気が触れているとしか思えない。

 まず、自分の部屋にどれだけ多くの「時計機能を内蔵した物」が存在するかを考えてみて欲しい。気が遠くなるはずである。また、時刻という概念が、いかに様々な局面で、法的な条件の構成要件となっているかという問題もある。その解釈の混乱等を考えたら、また気が遠くなる。でも、事態はさらに深刻なのである。まず、あらゆるソフトウェアがまともに機能しなくなる可能性を帯びる。OS自体がもともと米国のサマータイム等に対応できるように作られているのに、その機能とソフトがリンクしておらず、ソフト自体でへんなパッチを当てていろんなところでコンフリクトが起こる、とか、切り替えのタイミングでの重複でバグるとか。その混乱に乗じたサイバーテロを考える奴もいるだろう。いずれにせよ、あらゆるソフトをバージョンアップしなければならないことだけは事実。もちろん、そもそもソフトを入れ替えるなんて概念の存在しない機器については、毎年全て時刻を手動で変更するか、物によっては使い物にならなくなる可能性すらある。

 企業が足並みを揃えて始業終業時刻をシフトするのは、なんら問題ない。それで温暖化対策になるなら、それはハッピーだろう。問題は、その実現のための手段。国策として挙げたいならば、「勝手にやってもらったらいい」の部分を、国が音頭をとって奨励すればいいだけの話。日本中に何十億も存在する全ての「時計機能」の時刻をシフトさせる等という妄想を抱くのは、今すぐやめて頂きたいものだ。

 「空白の1時間」に、サイバーテロどころか本当のテロが起きてもしらねーぞ。システムの不整合で、膨大な重要データが損失してもしらねーぞ。

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