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売り込む

 音楽方面の話ではないのだが、初対面の相手に自分の著作物を売り込むという機会が昨日あった。今年の上半期に数学方面で思いついたアイディアをまとめたものがあり、それをいつもお世話になっている塾長氏が面白がってくれて、彼自身の本の打ち合わせに便乗して出版社の担当氏にプレゼンする機会を与えてもらったのだ。
 思えば昔から、自分自身を売り込むという行為が苦手だった。会社時代は技術屋だったので、技術的な内容でそのメリット等をプレゼンするのは全然苦にならないのだが、「自分を売り込む」という場合は、自分自身を未知の環境においた時に実際に機能するかということについての根拠のない自信をアピールしないといけないという側面が必ずあり、「根拠のない自信」を振り回すということに対する罪悪感が非常に強いのである。これは、会社を辞めて「自由業」と言い張って生活している身にとっては大きなウィークポイントであるが、自分の生き方の根幹に関わる部分であり、そう簡単に変えられるものではない。分析するならば、「根拠のない自信を振り回す」ことと「人の迷惑を顧みない」ことは紙一重であり、人の迷惑を顧みないことを潔しとしないということを大前提とした上でいかに自己実現していくかということこそが、今まで自分が戦ってきた人生を大きく特徴付けているから、というところか。
 とはいえ、現在主たる収入源となっている仕事もいつまでも現状のまま続く保証は全くなく、自分の守りたいものに対する甲斐性という意味でも、自分を売り込むこと、個人としての営業力を高めることからいつまでも逃げているわけにはいかない。そういう意味では今回の話はいい機会。まあ、今回は「自分自身を」ではなく、既にブツがあってそれを売り込む話だったので、その点は楽だったのだが。アピールポイントを整理したプレゼン資料を作り、内容的に特に面白みのある部分については、最近覚えたばかりのFLASHを使ってインタラクティブな動くコンテンツとしてビジュアル化したりというような準備をして、というように、実体のあるブツの売り込みを通じて総合的に自分の特長をアピールするということであれば、自分にとってそんなにハードルは高くない。もちろん、自分の実態とはあまりにも乖離した部分を間違って相手がアピールとして受け止めてしまうと大失敗に繋がるので、そこは注意が必要なのだが。(数年前にかなり痛い目にあったので...)
 ただ、今回はあくまでも塾長氏の紹介があったからできたことで、同じようなことを飛び込みでできるかというと、それは大いに疑問である。また、今回は理数系の内容だったのでまだアピールポイントも多かったのだが、実績的にも未だに限りなくブラフに近い音楽方面で自分を売り込むということであればさらにハードルは高い。自由業という形態で、自分の得意なところで収入を得つつ、自分のやりたい音楽活動を(できたら孤独でない形で)続けていくには、まだまだ肚をくくらないとならないことが山ほどある。
 それはともかく、昨日のプレゼンがどんな形であれ今後の新たな展開に発展すれば、それはそれで楽しみなこと。

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