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「いいこいいこ」

 矢野顕子の歌でたまに「いいこいいこ」されたいのはお母さんだけど、たまにはおじさんだって「いいこいいこ」されたいのである。

 今年は、いつもの某予備校の模試作成の仕事に加え、春からはとあるマイナー雑誌の連載も始まる(最初の締切は2月末)ことになったので、例年に比べさらにタイトなスケジュール。さらに、模試の締切は前半は2週間に1本なのが、後半は1週間に1本となるので、とにかく最初で一気に前倒しで仕事を進めておかないと、大変。先方はこちらの工数を考慮した日程でフォローしてくるわけではないので,自分にとってのデッドラインは先方の設定した締切よりもずっと前に設定しておかないと、最後まで走り切れない。
 そんなわけで、年明け早々から1月は「締切前倒し強化月間」と勝手に決めて、ひたすら引き篭もって予備校方面の仕事を進めていたのである。そのままの勢いで2月末締切の雑誌の原稿も昨日2週間前倒しで入稿し、今やっと一息ついているところ。
 雑誌の方は、昨年末から始めたLaTexを使って書く初めての原稿ということもあり、依頼された内容もどう消化すればいいか自分でも未知数のまま着手したので、非常に不安だったのだが、とりあえず一本書き上げたことで、ようやく一筋の光明が見えてきた。模試の方も一応まだ1週間以上の前倒し日程はキープしているので、今月後半でもうひと頑張りすれば、なんとか最後の締切ラッシュにも耐えるだけの余裕は確保できそうである。

 本当のところ、予備校の仕事にしろ雑誌の仕事にしろ、数年前に会社を辞めた時にやりたかったこととはほど遠い世界の仕事であり、そのやりたいことの方は相変わらずくすぶったままの状況が続いている。だからといって、今与えられている仕事は仕事として手を抜かず毎年血反吐を吐きながらちゃんと成果を挙げているわけで、それを「自分にとっては何の価値もない」と切り捨ててしまうのはあまりにももったいないし、それは自分自身の人生に対しても失礼じゃないか、と最近ようやく思えるようになってきた。(だからこそ、雑誌の連載も引き受けたのだが。) なので今は、「この2か月やりたいことが何も出来ずにくやしい」ではなく、「この2か月よく頑張って成果を出した。エライ!」と自分で自分を褒めてやりたいのである。(今日が世間では何の日であるかとかは関係なく(^^;)

 別にやりたいことを諦めるわけじゃない。意外としつこいタチだし、諦められない理由だってだれよりもある。ただ、自分の持つ可能性の幅をもっと大事にしよう、自分自身のいろんな要素をもっと好きになろうと思っただけである。もちろん、いろんなことを同時に進めていくには、フットワークの軽さと精神的肉体的体力が必要になる。肉体的体力の方はこの歳になると本当に意識して保持していかないとダメだけど、精神的体力については、今まで自分の中で切り捨てていた部分を大事な成果として自分で認めることで、大きくリカバーできるような気はしている。一番やりたいこと以外の所で、生活費だけを稼ぐのではなく、達成感と次へ向かう気力も稼ぐと考えれば、やる気も出るというものである。

 まあ、こんな前向きな発言をする気分になれるのも、締切前倒し強化月間の大きな成果の一つである。やりたい方面の仕事には前倒しなんて概念はありえないことを考えれば、頑張れば頑張るだけ自分の余裕を稼げる仕事が他にあるということは、ポジティブに捉えていいことかも知れない。会社勤めのように毎日問答無用で拘束される仕事でもないので、これは会社を辞めた成果でもあるとも言えるのだ。

 そろそろまた、人生攻めに転じないとね。

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