« ヤットのPK | トップページ | 秋葉原という街 »

J2から代表召集

 昨日の続報だが、大久保の穴を埋めるべく、J2広島の佐藤寿人を召集することに決まった(追記注:日刊スポーツの記事の勇み足だったようです。コメント参照)らしい。大久保の役割の代わりができる選手として真っ先に頭に浮かんだのが彼だったのだが、それは岡田監督も同じだったようである。ただ、昨日も触れたが、J2は代表戦のある時期もリーグは休まない。今回の召集で、J1復帰が至上命題(←近年の造語らしいが「至上命令」よりは意味的に収まりがいい)である広島は、リーグ戦3試合をチームの大黒柱を欠いて戦うことになる。
 今回の召集で、J2からでもフル代表に呼ばれることが示されたという見方がされるかもしれないが、どちらかというと、緊急事態でない限りJ2からは召集しにくいということが証明されてしまったように思える。(既にセレッソの香川は呼ばれているが、彼は2つ下の世代であり、若手育成枠という意味合いが強い。) 寿人が大久保の代役のファーストチョイスなのであれば、本来ならば当然代表候補合宿に呼ばれていてしかるべきである。それが、ここにきてサンフレッチェ降格後初召集というのは、いかにJ2からは呼びにくいかという証しである。
 佐藤寿人については、サンフレッチェのJ2降格決定時に選手会長としてとった行動には今でも非常に違和感を覚えている。彼は、京都との入れ替え戦の結果降格が決まった試合の直後に、いち早くチーム残留を表明し、チーム側の立場で他の選手の慰留に努めたのだ。そもそも、チームがJ2に降格するということには、代表クラスの選手や、より高いレベルの環境で成長したい選手が大量に流出するということも織り込み済みのはず。だからこそ、降格だけは避けたいと必死で戦うのだ。しかし、力及ばず降格が決まった時点で、選手は、よりよい環境でプレイするというプロスポーツ選手として当然の選択をする権利があり、また、サッカー界全体を考えてもそうすべきである。そして、選手の立場を代表する選手会長であれば、チームメイトには1プロスポーツ選手として各自にとって最善の選択をするよう促すべきであり、その選択に不当な圧力をかける者に対してこそ抵抗すべきではないか。しかし、彼は、サポーターや経営陣といっしょに選手に対し圧力をかける側に回った。もちろん、それはチームに対する彼の想いからきた自然な行動だったのだろうし、サポーターには感謝されただろうが、選手会長の行動としてはどうなのだろう。彼自身がチームに残る選択をしたのは(代表チームにとっては痛手であったが)それは本人の自由。でもそれは個人としての選択にとどめるべきだったのではないか。結局今期の広島からの大きな流出は駒野1人に留まり、槙野や柏木など若手の伸び盛りの選手が(五輪代表には呼ばれるだろうが)1年間J2に埋もれてしまうことになったのは、本当に望ましい状況だったのか。
 そんな経緯も思い出しつつ、今回の緊急召集劇を非常に複雑な思いで見守っている。

|

« ヤットのPK | トップページ | 秋葉原という街 »

コメント

自己レスですが、「追加召集」は日刊スポーツの誤報であったようです。(Yahooにはまだ「J2広島FW佐藤寿人が追加招集」というタイトルのリンクが残ってまずが、リンク先の記事は「地元「オマーンタイムス」が楢崎を高評価」とかいうのにこっそり差し替えられてます。しかもその記事の中でオマーンタイムスの写真の間違いを指摘してる...どのツラさげて・苦笑)

多分、まだクラブに状況の照会があったぐらいの段階なのでしょう。(状況によってはホームのバーレーン戦だけ呼ぶとか。これも憶測ですが。) とにかく、タイに来いって話はいまのところないみたいですね。

それにしても、なぜ見切り発車でこんな適当な記事を...?

投稿: hiro-s | 2008.06.09 21:42

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/133198/41480741

この記事へのトラックバック一覧です: J2から代表召集:

« ヤットのPK | トップページ | 秋葉原という街 »