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ラストスパート

 あと3時間のことではなく、本の出版に向けての作業が大詰め。予定としては3日までには内容校正まで済ませた原稿一式を完成させて入稿、11日頃に上がってきた白焼ゲラを確認し、それまでに文字校正も全て済ませたデータを仕上げて、15日頃に最終データを入稿。一応、脱稿と言えるタイミングは3日予定。本のスケジュールだけで言うとデッドエンドは5日なのだけど、それでは後回しにしている他の仕事が間に合わないのだ。
 12月半ばに、まだ書かないといけないのが何章も残っていて、全く先が見えなかった時は、叫び出しそうになってたこともあったが、ようやく文章は全て書き終え、図版の作成(と校正)を残すだけというところまでこぎつけた。なんとか、クオリティを落とさずスケジュールを守ることができそうである。それでも、(mixiの方の直前の記事に書いた)予定よりもやはり結構遅れ、仕事は思いっきり年をまたぐが、なんとか目処がたった状態で2009年を迎えられるのは幸い。あとは、2日までに残り79個の図をIllustratorで一気に作成して組版を仕上げ、9割5分がた出来ている表紙デザインと扉ページデザインの仕上げをして、3日に一日かけてできる限りの内容校正をして入稿。残りの細かい校正は、6日から8日の帰省の際にプリントアウトを持ち帰って。
 こんなに切迫してなければ、図を作る作業は本当は結構楽しい。レイアウトを決めるためのダミーの図しか入っていない原稿に作成した図が入ることで、ようやく文章に命が吹き込まれ、ずっと前に引いた伏線が次々と回収されていく感覚が味わえるのである。今は、章毎に仕上がっていく図版入り原稿を眺めて余韻に浸っている時間はないのだが...。

 まあ、天皇杯を戦うガンバと同じで、これはこれで悪い正月だとは思わない(天皇杯だけは見る予定・笑)が、みなさんはのんびりしたよいお正月を。来年は、ペースダウンして、人と会う時間を作れる生活に...したいものだ。

なお、2月上旬とアナウンスされていた本の発売日は、2/17でほぼ決定。(2月25日に変更になりました。2/15記)

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二川と佐々木

 面白い試合だった。でも残念な試合でもあった。
 最近のガンバの試合を見ていたらわかるが、佐々木と二川がいなかったのは少なくとも西野監督にとっては痛過ぎたはずだ。今日の先発のFW2人は今年のガンバにとってはスーパーサブ。もちろん、出す順序だけが問題ではないのだが、次々に攻撃の選手を投入してフォーメーションを変えながら相手を翻弄する戦いができなかった。今日は変えようにも変える選手がいなかったのだ。二川はベンチには入っていたが、とても戦える状態ではなかっただろう。
 もちろん、フルメンバーで戦ってもマンUに勝てたとは思わないが、PKをもらう幸運がなくても3−5ではなく2−3の戦いはできたかもしれない。運動量が落ちてきたところにルーニーにかきまわされて連続失点しても打つ手がない監督の無念さは想像にあまりある。ロニーがもう少し使えればと思うが、現状はあえて先発で出して途中交代でペースを上げるための探り要員でしかないし。
 メンバー交代なしでも流動的にポジションチェンジをしながら攻め続けた遠藤ら選手たちは素晴らしい。でも、遠藤と二川のダブル司令塔に佐々木のアクセントとルーカスの献身的なプレーで効果的に攻める試合が見れなかったのがなんとも残念。本当はこんなノーガードの打ち合いとは違う、あと一歩も二歩も先の試合を西野監督はやりたかったはずだ。
 日曜の3位決定戦もあるが、それよりも次回も日本代表としてガンバに出てもらうためには、天皇杯をなんとか勝ち上がってほしい。

 C.ロナウドにユニフォームをおねだりしたのはやっぱり安田だった(笑)。PKは、日テレの思惑通りでうれしさ半減。ってゆーか、試合をちゃんと見たいファンを馬鹿にした無駄なリプレーが多過ぎるなあ>中継。

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近刊案内「ラングレーの問題にトドメをさす!」

雑誌に近刊案内が出たので、こちらにも案内文を掲載しておきます。

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「 ラングレーの問題にトドメをさす!
    〜4点の作る小宇宙完全ガイド〜 」
 斉藤 浩 著  A5判/予価2,500円
 現代数学社より2009年2月上旬刊行予定(→発売日は2/25に決定しました。

「四角形ABCDで∠ABD=39°, ∠DBC=24°, ∠BCA=18°,
∠ACD=57°のとき,∠BDA=15°となることを証明せよ」
……あのラングレーの問題を凌ぐモンスターのような難問たち
を攻略する過程で,読者はきっと初等幾何の深淵を垣間見る
ことでしょう。

 一部の未解決問題を除く全ての「4点の作る角度の問題」
(整数角では約5万問)の初等幾何による証明を構築する手法を,
先人たちの成果に新たに「線角を用いた一般化」という視点から
光を当て,豊富な具体例で分かりやすく解説し,必要なデータも
完全収録。さらに,初等幾何に留まらず,問題群の背後に拡がる
知的好奇心を刺激して止まない数学世界を幅広く解説した
「ラングレーの問題」研究の決定版!

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「12人の浮かれる男」

 久々に、筒井康隆のブログ(こういう場合、「筒井康隆氏」と書くべきなのだろうか。それだと逆に、自分と対等であるような書き方にも見えて恐れ多いので、ここではあえて敬称を付けていないのだが、非有名人の個人ブログで発表する文章というものの位置づけは微妙なので、難しい問題である。)をチェック。12/1の記事に、裁判員候補に選ばれた人がmixi等で公表してしまっている問題が取り上げられている。そう、ついに日本でも「12人の浮かれる男」の世界が現実のものになろうとしているのだ。
 この作品は、30年以上前に発表された、言うまでもなく「12人の怒れる男」のパロディとなる悪夢のドタバタ喜劇である。その後戯曲としてもリライトされ、繰り返し上演されている。内容は読んでもらえばわかる。一般市民が裁判に参加し、量刑に関して意見するなどというのは、コメディとしてのデフォルメはあるものの、本質的にこの作品の世界となんら変わりない。
 刑事裁判で争われることは、大きく分けて2つある。事実関係の認定と、それを前提とした量刑である。このうち、事実関係については、科学的根拠に基づき論理的に立証されるべきものであって、そこに、素人の判断が入り込む余地などない。しかし、実際問題として事実関係が100%立証されている状態で裁判が行われることは少ないのではないか。事件そのものとその犯人に対する怒りと、「被疑者」を明確に区別して、客観的にどこまでが明白な事実でどこからが不明な領域かを判断することなど、「善良な市民」にできるわけがない。
 そもそも、裁判員制度の目的が意味不明である。最高裁のHPを見ても、「国民に分かりやすく」「国民の視点、感覚を反映」などという空虚な言葉が並んでいるだけである。国民に分かりやすいことと、真実や正義とは全く関係はない。むしろ、分かりやすい事実に飛びつくことで、これまで幾多の「冤罪」がなされてきたことか。ネットで流れるニュースの記者が想像で書いた文章を、簡単に「事実」として受け入れてしまうような「国民の感覚」なんかを裁判に持ち込むなどということは、悪夢以外の何物でもない。
 裁判員となった者は、その評決の過程で得た情報を他人に話してはならない秘守義務を負う。それはもちろんその裁判に関係する人々の人権を守るためには当然のことなのだが、一方で、実際に裁判員制度が始まってその裏で発生するであろう悪夢のドタバタ劇について一切語ってはならないという言論統制として機能する恐れがある。日本の司法制度は、開けてはいけないパンドラの箱に手をかけてしまっている気がしてならない。

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VenusとJupiter

 最近、日没後に西の空を見ると、非常に明るい星が2つ並んで輝いているのが見える。いつも外出時に見かけても部屋に戻ると忘れていたのだが、さっき思い出して調べてみると、この11月・12月は、金星と木星が接近して見えているらしい。
 星がきれいというと、学生時代にサークルの合宿で出かけた夏場のスキー場のロッジで夜中に見た満天の星空とかを思い出し、それに比べれば所詮都会で見る星なんてと思うのだが、それでも、惑星の輝きは他の星とは何か別格のものがあり、夕方のまだ完全には夜になりきらない空に輝く2つの星には、ハッと息を呑むような美しさがある。
一週間前には、金星・木星の最接近に加え、三日月も接近して見える、天体マニアにはたまらない4年ぶりのイベントがあったようだ。自分もマニアではないが空を見るのはきらいではないので、見逃したのは残念。

 いろいろ落ち着いたら、星を見るためだけにどこか空気のきれいな静かな場所に出かけたいものだ。余分な音と余分な光のない場所で、星明かりに包まれれば、少しはささくれ立った心も洗われるのではなかろうか。

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