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「グガン」

 先週と先々週の日曜の朝「題名のない音楽会」に往年の第2期山下洋輔トリオが復活出演した。フリージャズというカテゴリー分けとは関係なく、この人は他の誰でもない特別な存在であって、この人の演奏をテレビで聴けるなんてのは、それは一大事なのである。
 高校の頃に筒井康隆にはまり、その流れで山下洋輔のエッセイを読んで、そのあまりの面白さ痛快さに、まず活字方面から強烈なインパクトを受け、その後実際の演奏を聴いて、文章からイメージしていた通りのことがそこに現出していることに愕然とし、自分の中では天才=山下洋輔という図式が出来上がったのだが、氏は、いわゆる天才肌ではなく、個性豊かな野武士のようなジャズマンたちを束ねる兄貴分的なキャラクターと、いくつになってもチャレンジャーでありつづけるアグレッシブさ(だからこそエッセイが面白いのだ)も兼ね備えているパワフルな天才であり、その人間としてのありかたにも強い影響を受けた。ただ、実際にその演奏に直接触れる機会はあまりなく、もちろん何度か生で聴いた時は毎回圧倒されるのだが、伝説の初期の山下洋輔トリオの「名曲」には、活字でしか聴いたことのないものもたくさんある。
 今回は、タモリもゲスト出演し、今や神話と化している博多での山下洋輔一派による「タモリの発見」のくだりが、タモリ本人の口から語られるという、ファンにはたまらないイベントもあったのだが、それよりも、まさに昔「活字で」聴いていた初期のトリオの代表曲「グガン」が、森山威男と、蕨のおっちゃんことミジンコ博士こと坂田明との共演で、しかもテレビで聴けたというのは感動ものであった。「グガン」というのは、「グガン、グガン、ダバトトン、グガン、ダバトトン」というのがモチーフとなっている曲である。うむ、たしかにあれは、「グガン、グガン、ダバトトン、グガン、ダバトトン」以外の何物でもない。
 それにしても、日曜の朝っぱらから見るには濃すぎる番組であった。来週は日比谷野音で「結成40周年記念!山下洋輔トリオ復活祭」があるそうだ。まだ立ち見ならチケットはとれるかもしれないが...立ち見だと同世代は誘いにくい(苦笑)。

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