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ガンバ3位死守!

 久々に、ため込んでたサッカーの話題を。

 まず、Jリーグがとんでもないことになっていますね。鹿島がぶっちぎりの首位で今年は波乱はないと思われていたのがまさかの大失速、前節も破れ、代表戦による中断前に行われた残り16分の川崎との再開試合も追いつけなかった時点でついに得失点差で清水にかわされ、首位清水と2位鹿島が勝ち点50、3位ガンバと4位川崎が勝ち点49。優勝どころかACL争いも今年は無縁に思われていたガンバも、いつのまにか首位と勝ち点差1まで接近しました。ガンバ好調の一番の立役者は、なんといっても昨シーズン末から序盤にかけて故障で苦しんだ二川が絶好調なこと。
 それで今節。ガンバは、その二川をはじめ主力数選手がケガで欠場し、先頭グループを追走するこちらも好調広島との対戦で、代表明けかつ病み上がりの遠藤を中心に粘って2点差を追いついて勝ち点1。ここでの勝ち点ロスは痛かったのですが、さえない鹿島がスコアレスドローでつきあってくれて、そして今日は清水が降格リーチの大分の意地に食われてまさかの敗戦。4チームの中で唯一勝ち点3を挙げた川崎が首位にたち、勝ち点差2のガンバは得失点差で清水をかわして3位をキープ。5位から8位の4チームが首位との勝ち点差6で並ぶ大混戦。
 首位川崎の昨日の大宮との試合は、PKを2本外し、相手に2本決められ、それでも3−2で勝ったという大変な試合だったようですが、ジュニーニョとテセがPKを外してくれたのは、この混戦の中では非常に大きな意味があります。今節の時点で川崎とガンバは勝ち点差は2ですが、得失点差では並んでいます。つまり、残り5試合のうち4試合、両チームが全く同じスコアの試合をやったとしても、あと1試合で川崎が引き分けてガンバが最小得点差で勝てば、ガンバは川崎の上に行けることになるのです。もちろん、5試合もあれば、まだまだ勝ち点も得失点も動きますし、昨日の試合でももし2本のPKを外していなければ、テセとジュニーニョのスーパーな3ゴールは生まれなかったかもしれないので、あくまでも机上の話ですが、それでもこれからは1点1点が非常に重い試合が続きます。

 それにしても、白熱するペナントレース以外にもいろんなことが起こるJリーグ。まず気になるのは、例の鹿島と川崎の豪雨による中断の件。
 中断時点から試合再開という判断は結果的には公平に見えますが、スポーツというのはルールに則って行われるべきものだという前提から考えると、大いに疑問が残る経緯です。報道されているように、何らかの理由で中断されてその日のうちに再開できなかった試合については、規定上は「原則として」無効となり、日を改めて0分からの再試合を実施するということになっているようです。したがって、今回の再開試合の判断を妥当であるとするならば、「原則」から外れた裁定をすべき明らかな例外的な事情が存在している必要があります。もしそうでないとすれば、例えば法律や条令に対し裁判所が違憲という判断を下して無効とするように、この規定自体に重大な瑕疵が存在することを認め、利害のからむ関係者の総意のもと、即座に規定を改正することを前提として今回は規定を無視した独自の判断を下した、という発表がないと、筋が通りません。
 報道では、雷を伴わない雨だけで中断したこと自体が前例がないということを取り上げていますが、選手(および、観客・審判)の安全を保証できないような天候不順ということを理由に中断したのであれば、それが雨だろうが雷だろうが変わらないはずであり、雷で中断した試合が無効になった例がある以上、それはなんら例外的な事情ではなく、中断の判断自体の妥当性を別にすれば、むしろ試合が中断になる原因としては最もポピュラーなものでしょう。
 もう一つ、「(当時)上位2チームの直接対決であり、2点差がついていて、残り時間も16分と短いものであった」ということも問題になりますが、そもそも順位や点差や残り時間というのは、試合を無効にする際に不公平感をもたらす最も大きな要因なわけで、それを考慮して判断が変わるのであれば、最初から「原則として無効試合」などという規定になるはずはありません。したがって、この「原則として」の中には、「その時の順位や点差、残り時間がいかなる状況であっても」という内容は織り込み済みであり、それも例外的な事情にはあたりません。
 そうなると、他に「例外的な事情」として考え得るとすれば、「中断するという判断自体が著しく不当なものであった」ということぐらいしか思いつきません。そして、これを根拠に原則から外れた判断をしたのであれば、この日の審判団による雨天中断の裁定は誤りであったということを公に認めなければ、つじつまが合いません。しかしJリーグ側の主張は、雨天中断の判断は妥当であり、なおかつ今回は諸般の事情を考慮して再開試合とし、さらに、規定自体を改正するつもりは今のところない、というものです。これは、いかなる規定も「後出しジャンケン」でいかようにもねじ曲げることができると認めているようなものです。
 また、たとえ明確な規定があったとしても、今回行った「再開試合」というものには重大な問題があります。というよりも、今回の再開試合がつつがなく行われて結果オーライみたいになったのは、むしろ奇跡的なこと。問題なのは、試合再開時に「同じメンバーで再開しなければならない」という点です。(これも「原則として」なのですが。) ケガの多いサッカーというスポーツにおいて、1ヶ月近く空けて再開する試合に同じメンバーがそろうという保証はどこにもありません。また、他国の代表戦や移籍などで出場できなくなる可能性もあります。今回のJ中断期間に例えばテセが北朝鮮代表の強化試合に招集されていたら、国際的な問題になっていたかもしれません。試合が中断してその日に再開できなかった場合の対応が一般に「無効試合」か「途中までで成立したとみなして打ち切り」かの二択なのは、こういう事情があるからです。そういう意味でも、今回再開試合が実施できてしまったというのは、非常に危険な前例を作ったことになります。
 もう1つ、今回問題になった「原則無効試合」うんぬんの規定を含むリーグ戦のレギュレーションが、Jリーグの公式サイトなどで一般にアクセスできる範囲でどこにも見あたらないというのも、結構重大な問題です。サッカーのルールは、基本的にはFIFAがとりまとめているルールブックに規定されていますが、各大会毎に定めるべきルールというものは当然存在し、その両者を合わせたルールに則って各チームは優勝を目指すわけです。もちろん、(その内容がどこまできちんとしているかは別として)それらの規定は明文化された形で各チームにも周知されているとは思いますが、今回のように規定自体が問題になる場合、それが一般に公開されていないと、何が正しいのかさっぱりわかりません。規定自体が公開されず、その規定の超法規的運用が閉じられた会議で決まっていくような状態では、一般からの理解は到底得られないでしょう。(まあ、AFCとかの方がもっとぐちゃぐちゃですが。)

 この夏には、ガンバには恒例行事となってしまった「ブラジル選手の中東による引き抜き」がまたありました。このままいてくれればどれだけ頼りになったかわからないレアンドロを持って行かれ、他にも名古屋がダヴィをとられたのですが、去年までと違うのは、両チームともその移籍金を有効活用して、速攻で効果的な補強をしたこと。ガンバは新潟からペドロ・ジュニオールを変則的な2段階移籍で獲得し(レンタル中だったのを新潟に完全移籍させてもらった上でガンバに完全移籍)、名古屋は豪代表ケネディと浦和から三都主の獲得。PJはチームに完全になじむにはもう少し時間がかかりそうですが、名古屋はダヴィがさほどフィットしていなかった分、非常にいい補強になったようで。リーグ戦こそ前半の出遅れがあって中位にいますが、ACL決勝トーナメントの日本チーム同士のつぶし合いで勝ち抜けたチーム力はこの補強の効果によるところも大。中東からのオファーの額は、常識ではありえないほど高額なわけで、サッカーを生業としているプロである以上、断れるものではなく、移籍した選手を責めるつもりは毛頭ありません。(途中でいなくなるのは寂しいですが。)ACL決勝では、マグノアウベスとダヴィのいるウム・サラルと名古屋の対戦を観たいものです。本当は名古屋ではなくガンバに残って欲しかったのですが、ACLのRound16の理不尽な一発勝負で負けたおかげで、結果的に日程が楽になってリーグ戦で復調したのも事実。リーグ戦とACL両方というのは難しい...。

 あと、国内では、天皇杯でも先日Jチームの出番が始まりました。ピアノが趣味のGK林君が在籍していたことでも知られる学生の強豪流経大と対戦したガンバは、先制されるも後半突き放して順当に勝利したのですが、浦和が地域リーグの松本山雅FCに負ける波乱がありました。ここで注目は元レッズ社長の日本サッカー協会犬飼会長の発言。2回戦が始まる前には、JFLや地域リーグ、大学チームによるジャイアントキリングを期待すると言っていたのですが、浦和が負けると、松本山雅FCを讃えるのは忘れて、浦和のふがいなさを嘆くばかり...。もちろん「報道では」という注釈付きなので、実際の発言はわかりませんが。
 ガンバは今年はクラブWCもないので、是非Jと天皇杯の2冠を目指して欲しいものです。

 だらだらと長くなったので、代表の話や、世界のW杯予選の話はまたあらためて。ここのところ、仕事以外の時間はTVでのサッカー観戦でかなり占められてたから、ちょっと吐き出してリセットしないと。

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