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体質改善

 高血圧を改善する薬を飲み始めた。血圧はもともと高めだったのだが、ここ数年のストレスがたまり運動をする余裕のない状況下で、明らかに危険水域に突入していたので、近所の医者に処方してもらったのである。
 これまで、毎日薬やサプリメントを飲むということは一切ない生活をしており、薬に頼ることに対して非常にネガティブな印象を持っていたのだが、それはたまたま今まで無事でこれた者の高慢な態度だったと今では思う。そもそも、人間がこんなに長生きすること自体不自然なことなのだ。それも、都会で不自然な生活をしながら永らえようとするのであれば、風まかせではないより積極的な体のケアが必要なのは当然のこと。まだいろんなことをあきらめずに生きていく以上、それも一つの覚悟である。
 自炊する時間もとれない一人暮らしだと、食生活の改善や運動不足の解消はなかなか難しい。締切のデッドエンドを迎えると、徹夜で2日ぐらい働きづめなんてことが未だにある生活だと、特にそうである。でも、状況がよくなったらいつかちゃんとしようと思っていても、その「いつか」が来ないかもしれないのだ。だから、日々、今できる改善策を1つずつやっていくしかない。少しずつやる、ということが性格的になかなか得意ではないのだが、腹をくくらねば。
 とりあえず、血圧を下げる薬を毎日朝食後に飲む。これには、薬の効能以外にも大きな意味がある。それは「朝食」という概念ができること。薬を飲むためには何か朝食をとらなければならない。それ以前に、まずその時間に起きなければならない。たとえ生活のサイクルがデタラメな状態でたまたま午前中に取った食事であっても、それに「朝食」という名前をつけることで、無理やりにでも24時間サイクルを刻む足がかりになる。インプットもアウトプットもメールとネットで済ます在宅フリーランスにとって、体内時計の正常化というのは体質改善のためのとても重要な第一歩。

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涙腺決壊スイッチ

2日前の出来事。

出棺の際に、父が長年指導してきたお母さんコーラスグループの皆さんが、
やなせたかし先生の詩に父が38年前に合唱曲として作曲した「風のある街」を
1コーラスだけ歌ってくれました。

言葉と、メロディーと、
そして、少し涙声が混じりながらも、ふんばって情感をこめて
ハーモニーも崩さずに歌い上げてくれたその歌声に

一気に涙腺が決壊しました。

その曲を最初に聴いた幼少時代への憧憬と
昨日には二度と戻れないという際限のない喪失感と
そしてそのシチュエーションとともに最大限に発現された
「メロディーとハーモニー」の持つ人の心を揺さぶる圧倒的な力への無条件降伏と。

長い間覚悟が必要な状況だったため、臨終の際は泣き崩れる母の横で比較的冷静でした。数日前からほとんど言葉を話すことができず、苦痛を取るための薬で眠ったままの最期だったので、最後の言葉が聞けなかったことが心残りだったのですが、それももう諦念の彼方だと思っていました。でも、家族に、というよりも音楽を愛するすべての人に伝えたいことは、先に全部伝えていたようです。

38年前に仕掛けられた、涙腺決壊トラップ発動。
そのスイッチを忘れずに押してくれたコーラスグループの皆さんに感謝。

...一つだけ困るのは、このトラップは今後無期限で有効らしく、
   不用意にこの曲を口ずさむことが出来なくなったこと。

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