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UTAU TOUR 2010(大貫妙子&坂本龍一)

 先日(11/22)、大貫妙子&坂本龍一の2人コンサートUTAU TOUR 2010の東京公演(@昭和女子大学人見記念講堂)に行ってきました。(記憶の新しいうちに書こうと思っていたのですが、もう12月も3割方終わってしまいました…)

 一つ一つの言葉をとても大切に歌い上げる大貫さんの歌を、教授のピアノだけの研ぎ澄まされた空間で聴く、とても贅沢な時間に感謝。

 大貫さんと教授といえば、アルバム「cliche」が大好きで、大学時代から(発売は高校時代ですね)愛聴盤として数え切れない回数聴いてきたのですが、半年ぐらい前だったか、大貫さんの去年までやっていたアコースティックコンサートがBSで放送された際に「黒のクレール」など当時の楽曲も歌っているのを聴いて、あらためて自分はこの人の歌が好きだということを再認識しました。
 その時の放送で特に胸を打たれたのが「風の道」という曲。これも「cliche」に収録されているのですが、この歳になってようやくその言葉の重みがわかるようになった気がします。以前は、「cliche」の中では「黒のクレール」「色彩都市」あたりが好きだったのですが、今はこの曲が一番。先日も、アルバム「UTAU」のDISC1最後に収録された「風の道」を聴いていて、最後のワンフレーズに、仕事をしながら一人泣きそうになってました(^_^;
 そのフレーズをここに書くことはしません。是非、彼女の歌声でその言霊に出会って下さい。

 今回のステージではその「風の道」はアンコールの最後に歌われたのですが、彼女自身、やっとこの曲を歌う年齢になったというようなことを言っておられました。その曲を20代で書いた彼女の才能もすごい。

 アンコールの2曲目で(1曲目は教授のピアノだけで戦メリでした)「色彩都市」をやってくれたのも自分としてはとてもうれしかったです。今回はドラムもベースも打ち込みもなしでピアノだけで端正にリズムを刻む「色彩都市」だったのですが、文字通りカラフルな彩りの楽曲は文句なく素晴らしく、当時この作品を生み出した2人の生演奏でこれを聴けるというのは幸せでした。

 この新譜&ツアーでは、教授のインストの曲に大貫さんが言葉を乗せた曲も数多く披露されているのですが、教授の曲の音使いと、彼女の声・歌い方は非常に相性がいい気がします。他にも、今回のために書き下ろされた新曲(twitterのことを歌ったような曲もありました・笑)や、以前教授が坂本美雨嬢に書いた「鉄道員」の主題歌の「鉄道員」(「ぽっぽや」の主題歌の「てつどういん」と読むそうです。作詞は奥田民生)、童謡「赤とんぼ」など、「メロディーと言葉」という歌の基本要素自体が持っている力をまっすぐに引き出す楽曲の数々は、(去年聴いた佐藤竹善+塩谷哲の場合とはまた全く違う方向での)歌というものの帰るべき場所を示している気がします。

 こんな上質な音楽空間に、これからあと何度出会えるのでしょうか。

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